2009年11月02日

貸して

「おじさん 貸して」
一年生の女子児童です。

「だめだよ。みんなが横断歩道をわたるとき、
自動車に停まってもらえないよ」

オレンジの停止棒と黄色の横断中と書いた旗。
興味があるんでしょうね。

「貸して、お願い、貸して」
私は取られないように、両腕を上にあげていますが、
取れないと、数人で飛び上がってシャツを引っ張ったり
肩にぶら下がって腕を下ろそうとしたり。

自動車が来そうもないときは、わざと取られたりしますが、
何しろ、停止棒や黄色の旗を道路に出すと、自動車は停まって
くれるので、自動車を停めるのが面白い。

「いいか、君たちが横断しないのに、自動車を停めたら
君たちが交通妨害しているんだよ。それ良くないことだぞ」

停止棒と黄色い旗を持つと、私の目を掠めて道路に突き出し
てしまう。
私は両手を広げて
「だめだ!交通妨害になる。運転している人に怒られるよ」

ときどき、そういう情景を見た運転の人が、危険と見て自動車
を停めてくれる。

「ほらー!自動車を停めちゃったじゃーないか。交通妨害だ」

私は運転の人に、帽子を取って、
「申し訳ありません」
と、平謝りだ。

兎も角、横断歩道では、児童の交通安全を護ってやるのに、体
全体でアクションしないといけない。

二年生になると、殆どやらなくなるが、ときどき、上級生でも
冷やかし半分だろうが、
「おじさん、棒貸して!」
ま、言うだけである。

「おじさん、この棒を出すとどうして自動車が停まるの?」
「工事をやっている所でも、おじさんが持ってるもんね」

くどいが、説明する。
「信号が赤のときは、自動車はどうする?」
「停まるよ」
「そう、この棒を高く上にあげると、信号の赤と同じなんだよ。だから自動車は停まってくれるんだ」
「じゃあ、どうしたら自動車は走るの?」
「その時はね。自動車が走る方に、こうして振ってあげるんだ。
そうすると自動車は走っていく。これは信号の青と同じだよ」

分ったかなー。

「今日は一つ、この棒の使い方勉強したね。凄い勉強だ」

「さようなら」
「おー、さようなら。気をつけて帰るんだぞー」
「はーい」

事故が起こらないことを祈念する。








posted by 危険サッチャー at 13:23| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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