「いやー早いね」
「早いよ。今日ね・」
「おう、どうしたの?」
彼女ちょっと得意顔になって
「キックベースボールで勝ったんだよ」
「そー、それは良かった。でも、キックベースボールってどうやるの?」
「この位のボール(ソフトボール位の大きさらしい)を転がして投げるの。それをキックして、一塁、二塁、三塁って走るんだ」
「そうか。バットで打ったりするんじゃないんだ」
「あのね。キックしてファールが2回続くとアウトになっちゃうんだ」
「へー、それは厳しいね」
彼女は分り易く説明してくれた。
「勝ててよかった。おめでとう」
にこっと笑って帰っていった。
一年生の女子児童。少し背の低い男子児童といつも2人で帰ってくる。
「これ、私の弟だよ」
「そうか、それで仲がいいんだ」
「今何時?分る?」
腕時計を見せて
「3時15分、分る?」
「うん。間に合うかな」
「早く帰らないといけないのかな?」
「プールへ行くの。4時半に」
「そうか。早く帰ったほうがいいかな」
「早く帰ろう」
男子児童の手を引っ張って帰っていった。
プールへ行くのが楽しみなんだな。
女子児童が、この棒は何?と聞いてきた。
「このオレンジの棒は、信号と同じ役目をするんだよ。こうして車に向かって高く上げると赤信号。自動車は停まってくれるんだ」
「この黄色い旗は?」
「これは、車が停まってくれたら、皆が横断するときに“横断中”ですと、車に分ってもらうための旗さ」
「貸して?」
「どうするの?」
いやー参った。女子児童が、横断中の旗を持って、車が来ると道路に出して車を停め、行ったり来たり。
「おいおい、駄目だ。横断をするから旗を出して車に停まってもらうんだよ。そんなに横断するんではないのに旗を出して車を停めると、
交通妨害になっちゃうよ。やめろー」
自動車を運転してきた人に、帽子を取って平謝りだ。
でも、オレンジの停止棒と横断中の旗の意味が実感して貰えたから、体験教育かな?なんて我田引水な考え。だめだめ。
今日も児童が並んで集団下校しているところへ、自動車が突っ込んで児童が数人重症を負った事故があった。
どうして児童の列に突っこんでくるんだろう。
今は、意識して、殺してやろうと車を突っこむ奴がいる。
保護者が2人、防犯パトロールの腕章をして、年末パトロールと言って学校から外に出て行かれた。
自動車に飛び込まれないように、車の窓から塩酸など投げかけられないように。すれ違いざま、刃物で刺されたりしないように、気を付けて欲しいですね。防犯パトロールなんだけど。
なんと言っても警察の外勤活動が今は全く見えない。
治安を護る意識が、実践感覚が誠に希薄だ。実に困った問題ですよ。
日本は壊れていますよ。破壊していますよ。
可愛い児童を、皆さん護ってあげないと、いろいろな生活での問題がいずれ自分の身に降りかかってきますよ。覚悟しな!
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